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古代の土笛 [詩をつくりました。]

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こんにちは
オカリナぽーるです。


今日は

想像もできないくらい昔に
土笛があったころのことに思いを寄せて

詩を作ってみました。


**********

笛吹きの思い出



もう誰も思い出せないほどの昔、

光と風と土と水が
いたわりあっていた。


人々は木々や草や生き物と
おしゃべりをしながら生きていた。

笛吹きは土から作った笛に息を吹きいれて、
風に乗せて光のふるさとへ祈りを送る。


毎日毎日、
雨が降れば
ありがとうと祈りを送る。

日が照れば
ありがとうと祈りを送る。
嵐が来てもありがとうと祈りを送った。

風の方向と雲の流れを読みながら
太陽のふるさとに祈りが届くように魂を送る。



笛は祈りを運ぶ。


ありがとうと
真心をこめて運ぶ。

笛の音が風に乗って、
祈りが登って行くとき、
みんなやさしい気持ちになった。

笛に祈りを乗せるときは
太陽の光が眼で見える夜明け、
そして夕暮れ。
そして月の光が見える夜。
星の見える夜も祈りを送った。

小さい、か弱い人の息を、音色に乗せて
光の神様にささげた。


神様がこの魂の捧げものをお受けになられると、
海の光が七色に輝いた。

風が凪ぎ 波が止まる時、
笛吹きは神様からのお話を聞いた。

どんな時も 
どんなに小さい命のことも
大切に愛してくださっている神様からの、
やさしさこめたささやきを聞いた。

そして魂で聞いた神様からのお話を
笛の音色にして、
空と地と水にあるすべての仲間に伝えた。


いとおしさと
いたわりこめて
伝えた。

こうして仲間の心はいつも満たされた。

森の木々も、
空の小鳥も、
草原の草も、
池の亀も、
海の魚も、
みんなみんな
満たされた。

喜びと平安のうちに
いつでも
どこにでも
神様の愛があった。

いつでも神様を愛していた。


そんなときがあった。


悲しいことも
つらいことも
何もかもそのまま
抱きしめてくださる
神様の愛の吐息を、
いつもすぐそばに聞いている。

そんな毎日があった。


もう誰も思い出せないほどの昔だった。


でも
今勇気を出して、
耳を澄ませば、
かすかに思い出せるような気がする。


はるか昔の
優しかったあのころ、
温かかったあのころを。


信じれば
昔が返ってくる。


信じれば。



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