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古代「くまその笛」の音色で、切支丹の祈りを再現しました [エッセイ一般]

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自作の詩「幼子のためのレクイエム」


くまそマリア2.jpg

さんたまりあ
いのりたまえ
この子のために
いのりたまえ

幼いまま天国に召されていった
この子を抱きしめたまえ
もうさみしくないよ
もう心配いらないよって

この子を抱きしめて
なでてあげてください

あなたの胸の中で
この子が安心して
わっと泣き出したら
思いっきり泣かせてあげてください

サンタマリアはこの子をなでて
こう言われます。

もう
痛くないよ
もう
苦しくないよ

天国では
神様がいつも一緒だからね
離れることはないからね
もう迷子なんかにならないからね

もう
おなかがすくこともないし
もう
こわいひとなんていないよ
いじわるなひともいないよ
もう
寒くないよ

神様がいつも守ってくださるからね

さんたまりあの優しい言葉に
この子は安心して笑顔を取り戻す。

そしてこの子のそばで泣いている人たちに
こう語りかけるんだ。

みんな
ぼくのために泣かないで。

ぼくはいつも一緒だよ。
神様がみんなと一緒にいつもいるんだからね
ぼくも一緒にいるよ。

いつまでもいつまでも
一緒だからね。

天国はここにあるんだよ。
天国には、神社もお寺も教会もないんだよ。
どこにいても いつでも
神様がずっと一緒だからね。

神様の胸の中で
いつまでもいつまでも
やさしいきもちで
うれしいきもちでいられるからね

泣かないで
ぼくのために泣かないで


幼いまま天に召されていった
いにしえの魂 そしてすべての現代の魂のために吹く。
祈りのうちに。


古代くまそ笛との出会い



先日、熊本県人吉におられるオカリナと古代笛の作家
高場敏郎先生とご縁がありました。
先生が制作された
「古代くまそ笛」の音色に、
何か魂が騒ぐものがあり、
懐かしい音のニュアンスを感じました。



そしてとうとう先日
この「古代くまその笛」のアルトGが
私の手元に届いたのです。

くまその笛1.JPG

オカリナと同じ土の笛なのですが
オウムガイの形をした笛で、
何とも神秘的な響きがあるのです。

古代の縄文時代に、「くまそ国」(現在の九州中南部地方)で吹かれていた笛を
現代に再現させた作品です。

この笛で
切支丹の時代に歌われていた祈りの調べを吹けないものか

この笛を手にしたとき、ひたすら思ったのです。
なぜそう思ったのかは自分でもわかりません。

私の魂がそうさせたのかもしれません。

この笛の響きは
いにしえの切支丹がひたすら祈る、
素朴で純粋な祈りに通じていたんです。

「さんた・まりあへの祈り~幼子のための鎮魂歌(レクイエム)」を古代くまそ笛で吹く


こうして、古代くまその笛を初めて吹いたのですが、
なぜか即興で「おり」てきた音調が
戦国時代のグレゴリオ聖歌の調べだったんです。

くまそマリア20.jpg

この即興演奏の中で
幼くして亡くなったすべての子ども
病気や戦争や貧困の中で
短いいのちを終えた、世界中の、そして全時代の
すべての子どものための祈りを込めました。

祈りが、時を超えて、
いにしえから現代まで届くようにとの思いを込め、
即興演奏しました。

構成は簡単です。
ラテン語の歌詞で

Sancta Maria(聖マリアよ)
ora pro nobis(私たちのためにお祈りください)
を繰り返し歌うというものです。

途中、さびの部分には
mater Dei, Maria(神の母マリアよ)
nunc, et in hora mortis(いまも、このいのち終わるときも)
ora pro nobis(私たちのためにお祈りください)

というフレーズを入れていますが

おおむね全体的に
「さんたまりあ
おらぷろのーびす」

で構成しています。

きっと
切支丹の時代も
宣教師が原語でもたらした西洋の言葉とメロディーを
日本に古くからしみわたっている哀愁の調律に乗せて
ひたむきに歌われていたのでしょう。

どうか、
この音色が
幼くしてこの世を去った魂のために
きよめと
やすらぎを
天の国へ運んでいきますようにと

祈りを込めました。。

私の即興演奏の動画
古代くまその笛で吹く「さんたまりあへの祈り」はこちらです↓
https://youtu.be/uNToH1yO2yg

くまそマリア20.jpg



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