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即興曲、創作曲が「おり」てくる 「ひらめきの時」をどうつかまえるか [オカリナ曲によせて]

生活の何気ないときに、「音楽」とか「アイデア」がふっと「おり」てくることがありませんか。
何かについて、あれこれ考えていたり、悩んでいたりしているときは
どうしても思いつかないのに、
そういうことから離れて、頭を休めて
そんなこと忘れてしまっているときに限って、
ふっと 「おりてくる」というかひらめくことがあると思うのですが、
そういう時、どうすればいいのでしょう。

先日、オカリナの曲が仕事中に「おり」てきて、演奏・録音できるようになるまで
9時間もの時間を悶々と過ごしたことについて今回書いてみたいと思います。

まず、今回「おり」てきて、録音するまで9時間を耐えたオカリナ独奏曲
「時の旅人」演奏動画です。
https://youtu.be/JenpFib9hIQ

時の旅人1.jpg




デジャヴ


私は、現在、楽譜を書けるようになるために独学中で
まだ書けないので、
「音」が「降り」て来た時に
感覚を忘れないようにするために、
その辺のメモ用紙に、一緒に浮かんできた詩を書きました。

こんな詩です。

時の旅人4.jpg
デジャヴ

私はきみを覚えている。
会ったことがないかもしれない。
話したことがないかもしれない。
それでも
会ったことがある。
親しく話したことがある。
大切なきみを
私は覚えている。

何気ない生活の一コマで
いつの時だったか
どこの場所だったか
確かに君といたころの風の香りを
一瞬感じることがある。

でも
その一瞬も、
生活の雑事の中に薄れて消えていく。

忘れないようにと思っても
通り過ぎる新幹線のように
忘れてしまう。

でも忘れても忘れていない。
心の隠し場所に
きみは住んでいるから。

時の旅人6.jpg

ひらめきの時には、たいがいメモもレコーダーもない


その「おり」は突然起こりました。
何の前触れもなく
かといって、仰々しくもなく、

そう

現場でシーツ交換をしていた朝、
シーツをたたみながら、心の中にあるフレーズが「来」ました。

車の中とかだと、忘れないように口笛を何回も吹いたりするのですが、
周りに仕事仲間がたくさんいる環境で急に口笛を吹くと変です。

だから心の中のオカリナで
心で繰り返し演奏しました。

そうするとぼーっとしてしまって
シーツの裏表を間違えるわ
注意されても返事を忘れ、なんか気まずい雰囲気になるわで
困ったわけです。

トイレに行って、ポケットのメモ用紙に、
一緒に浮かんできた詩を書きなぐりました。

それでトイレから出てすっきりして、仕事に戻りました。

午後はソーシャルワーク、相談援助があります。
辛い話、難しい話の中で、自分の感情がぐちゃぐちゃになってしまったら
せっかく朝におりてきた爽やかで気高い気持ちを忘れてしまいます。

これは困る。

だから、
自分の気持ち、感情はしっかりと持っておき、
仕事にあたるのです。

難局に立ち向かっている合気道の演武と似ています。

なにもこれは
「おり」てきた感情を大切にする時だけではなく、
相談援助の基本です。

特に、つらく悲しい話や理不尽な現実を聞くことの多いソーシャルワーク(相談援助)では
自分が翻ろうされることなく、物事に理性的に対応することが重要になってきます。
どんなにつらく悲しい話を聞いても、
どんなに理不尽で放っておけない現実を聴いても
嘆きで理性を失ったり怒りで理性を失ったりせず、
感情的にならずに、静かに熱く誠実に対応しなければなりません。

自分がつぶれそうな話を聞いても
自分をつぶしてはならない。

さらに、
会議。
いろいろ話し合ったり意見を聞いて、言わなければなりません。
こういう場でも、
自分の心は大切に保ちながら、
会議ではしっかり話を聞いて、意見を言う。

こういうわけで
午後のソーシャルワークや会議の間じゅう、
自分の中で「おり」てきたものを保ちながら、仕事を決しておろそかにせずに、
過ごしました。

降りてきた「もの」の鮮度を絶対に失わない金庫をイメージして、
そこにしまっておいたので
9時間もの間でも、仕事にどれだけ打ち込んでも大丈夫でした。

仕事が終わって、ずっと我慢していたオカリナとレコーダーを取り出し、
一気に録音しました。


「ひらめき」を保存するイメージの力


時の旅人7.jpg

このように、何かが「おり」てきたとき、
その鮮度と純度を保つことが大切になります。

優しい気持ちになれたにせよ、
神々しい気持ちになれたにせよ、

その気持ちを保つこと。

それは、頑として離さないのではなく
柳の木のように、しなやかに心に保持するというか

何が起こっても
心の中にある「それ」が消えることなくしっかりあることを
自分の親しみやすい方法でイメージし続けるわけです。

イメージとは
画像の場合もあるし、音の場合もあるし、雰囲気、感じ、感覚であったりします。

消えないとイメージしたら、消えません。

意外と、イメージの力は大きいです。


心の中にスタジオを作る


こうして、音楽が、「おり」てくるときに限って
手の離せない仕事中とか、
風呂に入っていたりトイレに入っていたりして、メモも録音もできない。

口笛が吹ける状況なら、口笛を何度も吹きますが、
以前、露天風呂で口笛を吹きまくって、
変な人と思われたこともあって・・・(汗)

こういうとき、
メモもなく、レコーダーもないから
心の「イメージの力」を使うのです。

心の中に、自分の得意な楽器を創造します。
私ならオカリナ。
音を鳴らしませんが、心の中で指を動かすことくらいできます。
そして
忘れないように心の中で繰り返し繰り返し歌ったり
演奏したりします。
つまり、オカリナにせよ、ギターにせよ、心の中なら自由にスタジオを作れるので
必要なものを心の中にどんどん創造して、何重奏ものハーモニーもできるようにして
イメージのスタジオで思いっきりリハをやるわけです。

また、
「おり」てきた時の、感情の鮮度が落ちないように過ごすことも大切です。

こういう時は、人とのトラブルは避けたいです。
悩み、怒り、腹立ち、イライラは特によろしくありません。

できるだけ、自分をやわらかくして、穏やかに過ごしたいです。
そして、
自由の身の上になったら、
私は一目散にオカリナとレコーダーを取り出して演奏して録音します。

楽譜が書けるなら
紙を出して楽譜に記録できるのですが・・・・
昔のモーツアルトやバッハなどは、まるで手紙を書くように楽譜を書いたんですね。
ああなりたいのですが・・・・
現在独学中です。

今は、MTR(マルチトラックレコーダー)に頼って、ハーモニーを録音しています。

今回作った動画も
最近「おり」てきました。
もちろん、以前何かで聴いたフレーズが含まれているかもしれません。
夢と一緒で、意識・無意識のいろいろなものがミックスされて
「降り」てくるのだと思います。

こういうことが起こったら
これからも、できるだけ記録に残したいと思います。

またときどき、即興演奏を作ると思いますので
よろしくお願いします。


私のオリジナルオカリナ独奏曲
「時の旅人」演奏動画です。
https://youtu.be/JenpFib9hIQ

時の旅人1.jpg






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ひとりでも、ひとりぼっちじゃない。~オカリナを友に、何回も吹いた「小さな木の実」 [オカリナ曲によせて]

雲よ雲
きみはいったい誰なのか?
じっと見つめているときも
きみは
いろんな形になって
竜になったり
ウルトラマンになったり
ドラえもんになったり・・・

同じ姿でいるときがない。

きみはいったい誰なのか?

目よ目
ぼくはいったい何を見ているのか?
ぼくの目に映るものは
いつも変っていて
いったいぼくは何を見て
何を考えているのかわからない。

ぼくはいったい誰なのか?

風よ風
きみはいったいどこから吹いてくるのか?
どこへ吹いていくのか?
ぼくにはさっぱりわからない。

でもね
ひとつわかったんだよ。

雲よ
いま君の姿がある。
目よ
いま君は見ている。
風よ
いまここに吹いている。

それでいいんだ
わからなくていいんだ。
そのことが
わかったんだよ。

だからぼくは
オカリナを吹く。
そのときしか吹けないオカリナを吹く。

「小さな木の実」を吹いた思い出


「小さな木の実」。
中学校の頃、
淀川の堤防でよく吹いた歌です。
https://youtu.be/-O1tp40ODIQ

オカリナぽーる.jpg



空の雲を眺めながら
風の歌を聴きながら
ひとりっきりで吹いていました。

でも
ひとりぼっちとは感じませんでした。

悲しいとは感じませんでした。

それでよかったんです。

友達がそばにいなくても
オカリナが友だちだったから。

後で知ったのですが
「小さな木の実」の原曲は
ビゼーの「美しきパースの娘」のセレナードだそうです。

でも、あのころ、
そんなこと、なんにも知りませんでした。

きれいな歌だから、何回も吹きました。


「小さな木の実」一人三重奏をしました。
板東さんの颯オカリナが仲間に入ったころ、うれしくて、思い出して吹きました。
Youtubeで演奏動画を作りましたので
こちらからご視聴ください。↓
https://youtu.be/-O1tp40ODIQ

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ロシア民謡の「ともしび」という歌を知っていますか? [オカリナ曲によせて]

ロシア民謡の「ともしび」という歌を知っていますか?

戦時中の歌だそうですが、
この「ともしび」
いつの時代に聴いても心に響く不思議なメロディーがあります。
ロシアの源語では「アガニョーク」といます。
日本には、昭和初期のころに紹介されて
「うたごえ喫茶」では大ヒットしたそうです。

悲しみの2.jpg

この歌を幼いころよく父から聞かされ
とても美しいと思っていました。

●古代経典に伝えられる「ともしび」の話●
ところで、歌のことと別に
「ともしび」という言葉のお話ですが、
「ともしび」という言葉の響きには
不思議な響きがあり、
あの仏陀の入滅のときの遺言にも記されているのをご存知ですか?

「ともしびは
念々と滅すれど、
光ありて、
暗闇を打ち破る。」
釈迦が亡くなるときに
お弟子さんたちを集めて諭された言葉の中の
有名な一節です。
この釈迦の遺言は
「大般涅槃経(だいはつねはんきょう)」というお経に記録されています。
一般的に
これは
私たちの限りある命は、いつか亡くなるが、
私たちの魂や思いは光となって、滅びない
と解釈します。
しかし、わたしはあえて、それ以上に解釈したいと思うんです。

このお経は、
人の寿命のことだけではないと感じるんです。
私たちの日常の作業、
情報の発信
ネット活動のことを、4000年以上前に言われていたのじゃないかと。

たしかに
私たちのアップする投稿は
タイムラインに流れて行って
念々と滅していきますよね。
しかし、
私たちの発した情報は
私たちの発した思いは
光になって
パソコンの画面から、物理的な光として発せられるだけでなく、
心の中に、心理的な光として発せられる、
そして、時代に関係なく、
四次元空間の時のバンクにつながる光として発せられる、
そう言うことだと思うのです。
だから
ブログで、SNSで、メルマガで
こうして
私たちは記事を書いているんですよ。
記事は発せられたら、
光あって
暗闇を打ち破る可能性がある。
そう言う記事を書いていきたい。
だれかの心に灯がつく
灯は光になって
消えない。
そう言う記事を書けたらどれだけいいんだろう。
そう思います。
「ともしびは
ねんねんとめっすれど
ひかりありて
あんみょうをうちやぶる。」

●ロシア民謡「ともしび(アガニョーク)」をオカリナで吹く●

話は、歌「ともしび(アガニョーク)」に戻ります。
ロシア民謡に「ともしび」という歌があります。
戦場に行った恋人を信じて待ち続ける乙女の心を歌った歌です。
このメロディーには独特のノスタルジーがあります。
しかしここでは、原曲に忠実に吹かず、
あえて、私の叫びたいほどの気持ちを入魂して、即興演奏しました。
オカリナは音に限界があり、叫ぶことが難しいのですが、
そんな叫びがたいオカリナが泣く音です。

収録途中で意識が薄れて手が震えて
オカリナを落としてしまいました。
それで最後は口笛になってしまいました。
こちらからYoutube動画をご覧ください。
↓↓↓
http://youtu.be/ZzrY0kB8zKA

悲しみの2.jpg

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