コロナウイルスと地震・水害・台風など災害避難が重なったらどうしよう(緊急投稿) [新型コロナウイルス暮らしの悩み]
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昨日は関東で集中豪雨がありました。心配でした。梅雨前線の影響はこれからもありそうです。もし大雨洪水警報が出され、コロナウイルスの不安の中、避難所に避難したらどうすればいいのでしょうか?不安が脳裏をよぎりました。これから、台風や大雨、土砂災害も心配されます。私の住んでいる海岸や河川沿いも、大雨のたびに何度も被災しています。この記事は、そんな心配に何とか答えようと思い緊急に書きました。連載の途中での割込みになりますが、どうかいつでもサッと読めるようにブックマークし、いざというとき役立ててください。
コロナウイルスが広がっている環境で、
大きな災害が重なり、避難所生活を余儀なくすることになった場合、
感染のリスクはさらに高まることが予想されます。
しかし、そのような環境に置かれても、最善を尽くすことが大切です。
特に、高齢者や、赤ちゃんや持病があるなど、免疫力の弱い家族を守ることが重要です。
不安な時、何が何だかわからない時は、
ビブス(チョッキのようなハデな色の上着)を着用した避難所の職員に相談してください。
避難所には、一般避難所と福祉避難所があります。
一般避難所は、学校の体育館などに設けられ、
福祉避難所は、医療・福祉的なケアが必要な人のために老人ホームなどに設けられます。
しかし、家族の中に要介護の高齢者の方や病気のある方がいる場合に、
通常、福祉避難所に直接には避難できません。
一般避難所にまず避難して、そこで必要性があれば、福祉避難所に移動します。
理不尽なことだと思います。
熊本地震では、一般避難所と福祉避難所に行く人の分類も困難なことも多くあったと聞きます。
これは、何とかしなければならない課題ですが、
現状のところ、
家族に要配慮の高齢の方がいる場合など
まず一般避難所に避難したのち、
市の職員に、福祉避難所への移送を希望するという手続きになっています。
だから、
配慮が必要なことは希望してください。
先に書きました、ビブスを付けた職員に事情を話してください。
福祉避難所は、障害の重い人、本来入院している状態で医療が必要な人が優先されますし、
当然、コロナウイルスに感染していることが分かった人は専用の避難所に隔離されると思います。
しかし、障害があっても高齢でも、
免疫力が弱いまま一般避難所で生活を余儀なくすることになることは多々あります。
だから
一般避難所には、福祉や医療的配慮の必要な人が
一般の人と一緒になって生活している場合が多く、
そういう人たちには配慮が必要です。
特に、仮設トイレは重要です。
免疫力の弱い人は、一般のトイレと別にするよう配慮されると思いますが、
もし配慮がなかったら頼んでみる必要があると思います。
感染予防だけではなく、心の面でも最善を尽くすことも大切です。
だれかがパニックになれば、
周りが騒ぎ出す、大声を出す、こうした状況で、
自分も騒ぎ出し、何をしているかわからなくなります。
将棋倒しなど、二次災害が起こります。
周りに気を取られず落ち着き、
係の職員の指示に従うことは、とても大切です。
一般避難所の中で福祉や医療のニーズのある人には、個々の配慮が必要です。
そのために
各都道府県には、呼び方は「DWAT」や「DCAT」など様々ですが
「災害派遣福祉チーム」があります。
私も京都DWATの一員ですが
私たちDWATは、一般避難所にいて、福祉的配慮が必要な人の相談に乗り、
またニーズがあっても相談できない人を見つけ、
必要な配慮につなげるという役目を持っています。
また、日本全国から社会福祉士会、精神保健福祉士会、介護福祉士会、
介護支援専門員協会、看護協会などの有資格者が専門的支援に派遣されてきます。
だから
一緒に避難してきた人や家族の中に、体が弱く免疫力が弱いなど、
感染防止について特別な配慮が必要な人がいる場合、係の職員に相談してください。
でも
避難所にはいろんな人が働いているので
だれがDWATなのか、誰が社会福祉士なのかわからないでしょう。
しかし、ビブスを付けた職員に尋ねましょう。
「こうこう、こういう事情で、福祉(医療)のうえで心配があり相談したいのですが、
そういう係の人はどこにおられますか?」
と、ビブスを付けた人に一人と言わず三人、四人に聞いてみましょう。
一人に聞いてわからないといわれても、めげずに聞きましょう。
かならず、適切な係員につないでくれます。
災害の時、いろいろな職員に相談しなければならないこともあるでしょう。
普通の時よりも頭が混乱しているのに、同じことを何回も言うのは、きついよね。
それで、そのへんの紙でいいから、(なかったら職員に何か紙をもらって)
自分の情報を書いて持っておくととても便利です。
特に、毎日飲んでいる薬がある人は、薬の情報は重要です。
糖尿病や通風、精神科・心療内科の薬など、薬を欠かすと体に影響が出る場合は
なくなったら処方してもらわないといけません。
でも心配しないで。
避難所には、医師、看護師をはじめ医療スタッフがいます。一般避難所にもいます。
申し出たら処方してもらえます。
そのときに必要なのが
あなたがどんな薬を飲んでいるかの情報です。
お薬手帳のある人は、いつでも持ち出せるように、
わかりやすいところに置いておき、
いざ避難となったら、薬と一緒に持ち出しましょう。
でも、あわてて、忘れてしまうこともあるでしょう。
そういう場合は、
どんな紙でもいいから、
薬の種類、一日に何錠いつ飲んでいるかを
メモ書きして、人に一目でわかるようにしましょう。
薬を切らせたときに処方してもらう際に、
その紙を見せましょう。
また、お薬のことに加え、
配慮の必要なことを大きく紙に書いて
人が一目でわかるようにしましょう。
そうしておかないと、いちいち説明する気力が続かないと思いますし、
いろいろな係員に同じことを何度も言っているうちに疲れ果てます。
「左足が不自由です」
「ペースメーカーをつけています」
「耳が聞こえにくいです」
「大きな声で発作が起きます」
「オストメイトが必要です」
「ゆっくり話さないとわからないです」
など。
認知症のご家族や、自分の名前を言えない小さいお子様などがおられる場合は
行方不明になったりした場合に備え
氏名や家族名、携帯番号などを書いた名札やカードを身に着けてもらうようにしましょう。
本日は、コロナウイルスと災害が重なったら?というテーマでお話ししましたが、
次回は
避難所での暮らしのコツ、
また、ボランティアなどで避難所に行かれる、
「支援する」側の人へのツボをお話しします。
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昨日は関東で集中豪雨がありました。心配でした。梅雨前線の影響はこれからもありそうです。もし大雨洪水警報が出され、コロナウイルスの不安の中、避難所に避難したらどうすればいいのでしょうか?不安が脳裏をよぎりました。これから、台風や大雨、土砂災害も心配されます。私の住んでいる海岸や河川沿いも、大雨のたびに何度も被災しています。この記事は、そんな心配に何とか答えようと思い緊急に書きました。連載の途中での割込みになりますが、どうかいつでもサッと読めるようにブックマークし、いざというとき役立ててください。
地震水害など災害が重なってしまった場合には
コロナウイルスが広がっている環境で、
大きな災害が重なり、避難所生活を余儀なくすることになった場合、
感染のリスクはさらに高まることが予想されます。
しかし、そのような環境に置かれても、最善を尽くすことが大切です。
特に、高齢者や、赤ちゃんや持病があるなど、免疫力の弱い家族を守ることが重要です。
不安な時、何が何だかわからない時は、
ビブス(チョッキのようなハデな色の上着)を着用した避難所の職員に相談してください。
避難所に避難する順序を理解しよう
避難所には、一般避難所と福祉避難所があります。
一般避難所は、学校の体育館などに設けられ、
福祉避難所は、医療・福祉的なケアが必要な人のために老人ホームなどに設けられます。
しかし、家族の中に要介護の高齢者の方や病気のある方がいる場合に、
通常、福祉避難所に直接には避難できません。
一般避難所にまず避難して、そこで必要性があれば、福祉避難所に移動します。
理不尽なことだと思います。
熊本地震では、一般避難所と福祉避難所に行く人の分類も困難なことも多くあったと聞きます。
これは、何とかしなければならない課題ですが、
現状のところ、
家族に要配慮の高齢の方がいる場合など
まず一般避難所に避難したのち、
市の職員に、福祉避難所への移送を希望するという手続きになっています。
だから、
配慮が必要なことは希望してください。
先に書きました、ビブスを付けた職員に事情を話してください。
病気や高齢なのに一般避難所ですごさなければならない時は
福祉避難所は、障害の重い人、本来入院している状態で医療が必要な人が優先されますし、
当然、コロナウイルスに感染していることが分かった人は専用の避難所に隔離されると思います。
しかし、障害があっても高齢でも、
免疫力が弱いまま一般避難所で生活を余儀なくすることになることは多々あります。
だから
一般避難所には、福祉や医療的配慮の必要な人が
一般の人と一緒になって生活している場合が多く、
そういう人たちには配慮が必要です。
特に、仮設トイレは重要です。
免疫力の弱い人は、一般のトイレと別にするよう配慮されると思いますが、
もし配慮がなかったら頼んでみる必要があると思います。
感染予防だけではなく、心の面でも最善を尽くすことも大切です。
だれかがパニックになれば、
周りが騒ぎ出す、大声を出す、こうした状況で、
自分も騒ぎ出し、何をしているかわからなくなります。
将棋倒しなど、二次災害が起こります。
周りに気を取られず落ち着き、
係の職員の指示に従うことは、とても大切です。
一般避難所にいる災害派遣福祉チーム(DWAT、DCAT)に相談しよう
一般避難所の中で福祉や医療のニーズのある人には、個々の配慮が必要です。
そのために
各都道府県には、呼び方は「DWAT」や「DCAT」など様々ですが
「災害派遣福祉チーム」があります。
私も京都DWATの一員ですが
私たちDWATは、一般避難所にいて、福祉的配慮が必要な人の相談に乗り、
またニーズがあっても相談できない人を見つけ、
必要な配慮につなげるという役目を持っています。
また、日本全国から社会福祉士会、精神保健福祉士会、介護福祉士会、
介護支援専門員協会、看護協会などの有資格者が専門的支援に派遣されてきます。
だから
一緒に避難してきた人や家族の中に、体が弱く免疫力が弱いなど、
感染防止について特別な配慮が必要な人がいる場合、係の職員に相談してください。
でも
避難所にはいろんな人が働いているので
だれがDWATなのか、誰が社会福祉士なのかわからないでしょう。
しかし、ビブスを付けた職員に尋ねましょう。
「こうこう、こういう事情で、福祉(医療)のうえで心配があり相談したいのですが、
そういう係の人はどこにおられますか?」
と、ビブスを付けた人に一人と言わず三人、四人に聞いてみましょう。
一人に聞いてわからないといわれても、めげずに聞きましょう。
かならず、適切な係員につないでくれます。
自分の情報を書いた紙を作ると便利
災害の時、いろいろな職員に相談しなければならないこともあるでしょう。
普通の時よりも頭が混乱しているのに、同じことを何回も言うのは、きついよね。
それで、そのへんの紙でいいから、(なかったら職員に何か紙をもらって)
自分の情報を書いて持っておくととても便利です。
飲んでるお薬を人に伝えられるように
特に、毎日飲んでいる薬がある人は、薬の情報は重要です。
糖尿病や通風、精神科・心療内科の薬など、薬を欠かすと体に影響が出る場合は
なくなったら処方してもらわないといけません。
でも心配しないで。
避難所には、医師、看護師をはじめ医療スタッフがいます。一般避難所にもいます。
申し出たら処方してもらえます。
そのときに必要なのが
あなたがどんな薬を飲んでいるかの情報です。
お薬手帳のある人は、いつでも持ち出せるように、
わかりやすいところに置いておき、
いざ避難となったら、薬と一緒に持ち出しましょう。
でも、あわてて、忘れてしまうこともあるでしょう。
そういう場合は、
どんな紙でもいいから、
薬の種類、一日に何錠いつ飲んでいるかを
メモ書きして、人に一目でわかるようにしましょう。
薬を切らせたときに処方してもらう際に、
その紙を見せましょう。
配慮の必要な内容について人に伝えられるようにすること
また、お薬のことに加え、
配慮の必要なことを大きく紙に書いて
人が一目でわかるようにしましょう。
そうしておかないと、いちいち説明する気力が続かないと思いますし、
いろいろな係員に同じことを何度も言っているうちに疲れ果てます。
「左足が不自由です」
「ペースメーカーをつけています」
「耳が聞こえにくいです」
「大きな声で発作が起きます」
「オストメイトが必要です」
「ゆっくり話さないとわからないです」
など。
認知症のご家族や、自分の名前を言えない小さいお子様などがおられる場合は
行方不明になったりした場合に備え
氏名や家族名、携帯番号などを書いた名札やカードを身に着けてもらうようにしましょう。
本日は、コロナウイルスと災害が重なったら?というテーマでお話ししましたが、
次回は
避難所での暮らしのコツ、
また、ボランティアなどで避難所に行かれる、
「支援する」側の人へのツボをお話しします。
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2020-06-07 01:57
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